分譲住宅の抽選ってどうなの？

分譲一戸建て住宅の購入を検討していると、「分譲住宅の抽選会」という言葉を目にする機会もあるでしょう。

基本的に、分譲一戸建て住宅の申し込みは先着順となっていることが多いので、「分譲住宅の抽選ってどうなんだろう？」と疑問に思う人もいるかもしれませんね。

特に、自分が検討している物件が抽選になっていると、その抽選に申し込むべきかどうか悩むという人も少なくないと思います。

この記事では、実際に抽選に出される分譲住宅の特徴や、当選する可能性を少しでも上げるためのポイントなどを紹介します。

当選した場合と落選した場合の両方のケースを想定し、ベストな対策をとれるようにしておきたいですね。

なぜ抽選に出される住宅があるのか？

分譲マンションは抽選になることも多いのですが、分譲戸建て住宅の場合、申し込みは先着順で行なわれるケースがほとんどです。 では、分譲戸建て住宅で申し込みが抽選になるのはどのようなケースなのでしょうか。

それは、その物件があるエリアの人気が高かったり、物件自体の条件がよかったりする場合です。 必然的にその物件を購入したいという人も多くなるので、公平を期すためにも抽選にするのです。

当選しやすくするコツはある？

多数の申し込み希望者に公平にチャンスが与えられる分譲一戸建て住宅の抽選。 分譲一戸建て住宅の抽選に当選しやすくするためのコツはあるのでしょうか。

基本的に、抽選自体は公正公平に行なわれていると考えてよいでしょう。 ただし、ハウスメーカーや不動産会社も、ビジネスで住宅を販売しているので、購入してくれそうにない人や、購入意思はあるものの購入能力がない人には当選してもらいたくないのは当然です。

そこで、抽選を行なう前に、ハウスメーカーや不動産会社が抽選に参加する人に対し、「当選したらどのくらいの確率で購入してもらえそうか」「住宅ローンを借りることができそうか」という簡単な審査をすることがあります。

このハウスメーカーや不動産会社の簡単な審査にクリアできなければ、抽選会に参加することができないという場合もあるので、しっかりと対策しておきたいですね。

まず、気に入った物件が抽選になっている場合、売り主にできるだけ早い段階で購入希望を伝えておきましょう。

さらに、対象の物件を内覧する回数を可能な限り多くするなど、その物件に対する熱意もしっかり伝え、売り主に「当選したらほぼ確実に購入してもらえるだろう」という印象を持ってもらいましょう。

そして、住宅ローンの事前審査は抽選前に必ず受けておくこと。 ハウスメーカーや不動産会社は、抽選前のやりとりを通して、年収や勤務先について質問し、そこから住宅ローンをどのくらい組むことができるかを推測することもできますが、それはあくまで推測にすぎません。

住宅ローンを組むことができるということをハウスメーカーや不動産会社に知ってもらうためには、収入や勤務先・勤続年数などに虚偽の申告がないか、借金やほかのローンがないかをチェックする住宅ローンの事前審査を受けておくことが重要です。

売り主は抽選後、確実にその物件を売りたいもの。 抽選の対象となっている物件を購入できるだけの借り入れができる人物であることを証明できれば、抽選会にも参加しやすくなります。

もちろん、抽選前に参加する人をふるいにかけることをしない売り主もいますが、購入意思が強く、支払い能力もあるということはきちんとアピールしておきましょう。

そうすることで、売り主の印象もよくなり、落選した後に別の好条件の物件を紹介してもらえたり、当選した人が辞退した場合の第一候補にしてもらえたりと手厚くフォローしてもらえる可能性も高まります。

購入や申し込みに踏み切る前に考えるべきこと

抽選になっている分譲一戸建て住宅を希望している場合、抽選に当選することばかりを考えていては、思わぬ落とし穴にはまってしまうおそれもあります。

抽選に申し込んだり、当選後に購入申し込みをしたりする前に、次のことをしっかりと考えておきましょう。

抽選のことばかりに気をとられていると、土地や住宅についてきちんと検討できないまま購入してしまうことにもなりかねません。

利便性や防犯性は高いか、設備は十分整っているか、プライバシーはしっかりと保護されるようなつくりになっているかなど、物件自体をしっかりチェックしておきましょう。

当選してからキャンセルすることも可能ではありますが、ハウスメーカーや不動産会社にとっても、自分にとっても時間のロスになるので、抽選前にきちんと確認しておくことが大切です。

また、抽選に漏れてしまった場合についても考えておく必要があります。 別の希望通りの物件が出てくるまで待つというのであればそれほど急ぐことはないかもしれませんが、いつまでに住宅を購入したいという希望があるのであれば、抽選対象になっている物件のほかにもいろいろな物件を検討しておかなければなりません。

分譲一戸建て住宅の抽選は、必ずしも当選となるわけではないことに注意しましょう。