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分譲住宅の値引きができるってほんと?

分譲住宅を購入するときに、良い物件だと思っても価格が高くて断念した経験はありませんか。

実は販売中の分譲住宅の中には、値引き交渉ができる物件があります。いったいどのような物件であれば値引き交渉ができるのか、コツや注意点、値引き交渉のメリットとデメリットをご紹介します。

1.分譲住宅の値引き交渉にねらい目の時期とは?

分譲住宅などの不動産の売買は、提示価格が基本となっているため通常では値引きがありません。しかし、時期を見計らうことで値引き交渉を有利に進めることができます。

  • 売れ残り物件に着目

売れ残り物件とは、新築分譲されたもののなかなか売れず残ってしまった物件のことをいいます。売れ残り物件というと響きは悪いかもしれませんが、物件自体に欠点はなく、単に販売当初に売れず残ってしまっただけなので購入しても問題はありません。では、どうして売り残り物件が値引き交渉の対象になるのでしょうか。

建売住宅販売業者の理想としては、更地で分譲予定が立てられたタイミングで売買予約が締結されると手付金が入るため売り上げ面でも安心です。

ところが、いつまでたっても物件が残ると資金回収の見込みが立たず、別の物件の建築費用もままなりません。建売住宅販売業者としては、例え完成後であってもできる限り早く売り払いたいのです。

そこで、値引き交渉をするなら、完成後まもない物件を狙って値引き交渉するのがおすすめです。

また、分譲住宅が完成してから1年がたつと建売業者が取得したとみなされるため、建売業者に対して不動産取得税が加算されます。

さらに建売業者が取得したとみなされると中古住宅として扱わなければならないため販売にあたっても新築物件ではなく中古物件の記載が必要です。

中古物件という呼び名が付くと例え誰も居住していなくても「何か裏があるのでは」なんて思ってしまいませんか。

実際に、中古物件との表記は新築物件との表記に比べると評価が落ちて価格も下がってしまいます。そのため、建売業者は取得したとみなされる完成後1年より前に物件を売るために値引き交渉に応じやすくなるのです。

  • 景気が悪い時こそ購入のチャンス

不動産の物件価格は景気にも左右されます。景気が良い時は物価も上がりますが、景気が悪くなると物価も下がります。もちろん、値引き額も同じで、景気が悪い時ほど物件の売れ行きが悪くなるため、大きく値引きされる可能性が高くなるのです。

2.値引き交渉を成功させる3つのポイント

分譲住宅の値引き交渉を成功させるにはコツやタイミングがあります。次の3つのポイントを抑えておきましょう

  • 値引き交渉は契約前に

値引き交渉を申し出るなら契約前におこないましょう。分譲住宅を購入するにあたっては、買主は物件を見学した後に希望価格を記載した不動産購入申込書を提出します。そして、売主がこれに合意すれば売買契約が成立です。 売買契約が成立すると購入価格も定まってしまうため、購入申込書を出す段階で値引き交渉を終えておく必要があります。

  • 不動産購入申込書への記載額で値引き交渉を

値引き交渉を確定させるタイミングとしては、不動産購入申込書への記載のときを狙いましょう。不動産購入申込書とは、「その不動産を記載した金額で契約日に購入します」という意思を伝えるものです。

建売業者から提示されている金額と自分の希望額との間に差があった場合には、契約締結前に相手方に値引きを申し出ておいて、不動産購入申込書には購入希望額を記載します。これにより「この金額で物件を購入したい」という確定的な意思が相手方に伝わって、より値引き交渉がまとまりやすくなるのです。

不動産購入申込書には、契約希望日を記入する欄があるため、できる限り近い日にちを書いておきましょう。売主が一刻も早く物件を売りたい場合、契約締結のために価格交渉に応じてくれる可能性も高くなります。

  • 値引き額は100万円以内に抑える

分譲住宅の値引き交渉をするとしても100万円くらいに抑えておくのが、相手方との関係を見たときにも無難でしょう。

いくら建売業者は物件を売りたいからといっても、さすがに諸経費などを勘案して赤字になるような売り方は避けるはず。突然200万円の値引きを言われたとしても対応してくれない可能性が高いです。

その反面、50万円や80万円などの端数処理のように100万円以内の値引きであれば、建売業者にとっても許容範囲内の値引きなので交渉の成功率はグッとアップしますよ。

3.値引き交渉のメリットとデメリットとは?

値引き交渉をおこなうにあたってはメリットとデメリットがあります。どのようなことが挙げられるのか詳しく見ていきましょう。

  • メリット

値引き交渉のメリットはズバリ、分譲住宅を少し安い価格で購入できること。値引き交渉は慣れていないと恥ずかしいかもしれませんが、高額な家を安く購入できるチャンスです。勇気を出して交渉してみましょう。

また、値引き交渉は難しいものではなく、書類に金額を記載するという簡単な方法でおこなえるのもメリットではないでしょうか。不動産購入申込書を提出する際に提示額よりも安く金額を購入するだけなので、営業担当者との交渉も手軽にできます。 例えば、値引き交渉の結果、2,580万円の分譲住宅を2,500万円で購入できたら、かなりお得になります。値引きされたお金で家具を買ったり家電を買ったりと、お金の使途も広げることが可能です。

  • デメリット

値下げ交渉にはメリットは多い反面、デメリットはかなり少なくなります。そもそも分譲住宅は既に完成している物件なので、値引きされたからと言って物件の質が落ちるわけではありません。

あまりに極端な値引き交渉をする場合は、「非常識な客だな」と評価されることがありますが、100万円程度の値引きであれば特にデメリットにはならないでしょう。

このように分譲住宅の値引き交渉は、メリットが多くデメリットは少なくおこなえます。不動産申込書に記載するだけなのでとても簡単です。

分譲住宅購入時に値引き交渉をするなら、不景気の時や完成から1年に近づいている方がおすすめ。不動産購入申込書に希望の金額を記載するだけなので誰でも手軽におこなえるのが魅力です。交渉額は100万円以内に収めるとより成功率が高くなります。

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